研究

ダケカンバ相互移植実験

2020年04月29日

東京大学後藤先生主宰のダケカンバの相互移植実験です。日本国内のダケカンバの自生地12か所から種子を採取し,発芽した苗を国内12か所に植栽することにより,地域による気候の違いを温暖化の影響と読み替えて評価する実験です。

ダケカンバ(カバノキ科)は亜高山帯に主要な落葉広葉樹で九州には自生しません。当方には関係のない共同研究だと思っていたら,N大学H先生から,暖かいところにも植栽試験地がほしいんだよね,どうせすぐ枯れるから,と言われて植えることになりました。すぐ枯れる以前にT大学F演習林から苗が到着した時点で,ウサギの食害にあったということで半数以上が地上部がありませんでした。萌芽するらしいです。食害対策は十分に施したので,これで枯れたら暖かいところではダケカンバは育たない=今後温暖化したらダケカンバの生育地はより高緯度高標高域に追いやられるかもしれない,ということになります。

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