無人ヘリコプター実証試験
2018年11月13日
11月2日に田野フィールドで宮崎県が自立飛行システムを活用した無人ヘリコプターによる除草剤自動散布実証試験とそれに関する現地検討会が行われました。
多くの関係者、新聞やTVなどメディアが現場に入り、大々的に取り行われました。
この実証試験は特に労力がかかる下刈り作業を省力化することを目的として宮崎県が行っている技術開発プロジェクトの試験です。
今回はレーザー測量用の無人ヘリにより地形情報を収集し、飛行ルートを確定し、その後、農薬散布用無地ヘリによる自動散布というような流れを実際に山で行うというものでした。
実証試験後には農薬散布時の高さをなるべく低くする必要性や飛行ルートを渓流に近すぎると農薬が直接入ってしまう危険性について、現場への導入が現実なのか(操縦、飛行ルートの解析技術の育成期間)など、活発な意見交換がなされていました。
今回の実証試験において、多くの方々に来訪いただくこととなりましたが、田野フィールドは林道密度が高く、それぞれの林道の道幅も広く、整備が行き届いているので、普段山に入られないような方でも現場に車で乗り付けることができることから比較的安全に現地にアクセスできたのではないかなと思っております。なにはともあれ、事故等もおこらずに無事に終わってよかったです。
今後の雑草の動向や渓流への流出物の動向を見る必要があり、結果がでるのはもう少し先になりそうです。